ワンちゃんの歯について
上手に歯みがきするためにワンちゃんの歯について
知ろう
        みなさんは、ワンちゃんの歯が私たち人間の歯とよく似ていることをご存じですか?
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- check01
 - 歯の表面はとても硬い石灰組織である
「エナメル質」で覆われていて、
その下には「象牙質」という層があり、
さらに内側には大切な神経「歯髄」があります。 
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- check02
 - 外から見えている部分を「歯冠」と呼び、
歯肉に隠れている部分を「歯根」といいます。
歯根は「セメント質」が「象牙質」を保護しています。 
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- check03
 - 歯を支える組織は
「歯槽骨」、「セメント質」、「歯根膜」、「歯肉」の4つがあり、
これらをまとめて「歯周組織」と呼んでいます。 
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- check04
 - ワンちゃんには乳歯と永久歯があり、乳歯は28本、永久歯は42本生えます。
ワンちゃんが成長すると、前歯の「切歯」、鋭い「犬歯」、
食べ物を砕くための「前臼歯」、さらに奥にある「後臼歯」の
4種類の歯が揃います。 
 
ワンちゃんの歯を
チェックしてみましょう
            ワンちゃんの歯みがきを
しっかりおこなうためには、
歯の構造や本数を知っておくことが
大切ですので、一度口のなかを
細かくチェックしてみましょう。
| 歯の 種類  | 
                            乳歯 | 永久歯 | ||
|---|---|---|---|---|
| 上顎 | 下顎 | 上顎 | 下顎 | |
| 切歯 | 6本 | 6本 | 6本 | 6本 | 
| 犬歯 | 2本 | 2本 | 2本 | 2本 | 
| 前臼歯 | 6本 | 6本 | 8本 | 8本 | 
| 後臼歯 | 0本 | 0本 | 4本 | 6本 | 
| 合計 | 14本 | 14本 | 20本 | 22本 | 
ワンちゃんの歯みがき!
汚れやすい歯を知って
しっかりケアしよう
        ワンちゃんの歯を磨くときは、
とくに汚れやすい場所を知っておくことが
大切です。
- 
                    
- 第四前臼歯
 - 上顎にある大きな奥歯で、
一番汚れがたまりやすい歯です。
食べ物が引っかかりやすく、
汚れがたまりやすい場所です。 
 - 
                    
- 第一後臼歯
 - 下顎の大きな奥歯も、
汚れやすいとされています。
食べ物のカスや歯垢が
ここに残りがちなので、
注意してあげてください。 
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- 切歯
 - 犬歯の根元や前歯としての
役割があります。
汚れがたまりやすい部分です。
歯の汚れがたまると細菌が増えて
歯周病の原因になります。 
 
健康的な口内環境をつくるためには、1日に1回はタイミングを決めて
ワンちゃんの歯を磨いてあげることが重要です。
            でも、ワンちゃんが歯みがきに慣れていないなら、
最初は全部の歯を磨くのが難しいかもしれません。
            そんなときは、まずワンちゃんのお口のなかをチェックし、
汚れやすい歯から優先的にケアを始めてください。
ワンちゃんと一緒に磨ける歯を少しずつ増やしていきましょう。
人とワンちゃんの
お口の中の環境の
違いを
知っておこう
        ワンちゃんの口腔ケアをする際は、
人の歯との違いを知っておくことが大切です。
犬の歯は、人の歯の性質と異なる部分が
複数あります。
            たとえば、人の唾液は中性~弱酸性(pH6.8~7)であるのに対し、ワンちゃんの唾液はアルカリ性(pH8~8.5)です。
酸性の場合、虫歯菌が増殖しやすくなりますが、アルカリ性の場合は歯周病菌が増加しやすくなります。
            そのため、人は虫歯になりやすく、ワンちゃんは歯周病になりやすいのが特徴です。
また、食事によって歯に付着した歯垢が石灰化し、歯石になるスピードも異なります。
            人の場合は25日程度で歯石に変わりますが、
ワンちゃんの場合は2~3日程度で歯石に変わります。
短頭種と長頭種の
歯の違い!
ちょっとした
ポイントを知ろう
        ワンちゃんの頭蓋骨の鼻面であるマズル部分の長さによって分類される、
「短頭種」と「長頭種」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
- 
                
「短頭種」とは
頭蓋骨の長さに比べて鼻の長さが
極端に短い犬種です。
代表例としては、
「フレンチブルドッグ」、「パグ」、
「シーズー」、「ボストンテリア」
などが挙げられます。 - 
                
「長頭種」とは
頭蓋骨の長さに比べて
マズル(目元から鼻先、口の部分)が
長い犬種です。
代表例としては、
「ミニチュアダックスフンド」、
「ボルゾイ」、
「ドーベルマン」、「シェパード」
などが挙げられます。 
 「短頭種」は上顎の骨が下顎に比べて小さく、歯が集まっているため、食べかすや雑菌が残りやすくなります。
そのため歯並びが悪く、上下の歯の噛み合わせが合わなくなることもあるので、歯垢がつきやすいのが特徴です。
また、小型のワンちゃんの場合、乳歯が抜けずに残ってしまったり歯が重なって生えたりすることがあるので、
細かくチェックしておきましょう。
ワンちゃんのデンタルケアをする際は、
お口のなかの状況をしっかり理解したうえで
サポートしてあげましょう。
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